Dive into the City

敷地が面する緑道は暗渠化された九品仏川の上に設置された大規模な遊歩道であり、浄真寺から呑川に合流するまで続いている。フラットにみえるこの一帯は1960 年代に埋め立てが行われる前は谷であり、浄真寺の北に存在した九品仏池には世田谷区の花に認定されているサギソウが自生していた。インフラの整備、住宅地の拡大といった背景のなか水田地帯の風景は覆い隠されてしまった。しかし、浄真寺北九品仏池跡地の①ねこじゃらし公園には池の名残となる親水空間があり、緑道の始まりに水との関係を印象づけている。②浄真寺の墓地の縁に建つ家々には水に対する構えがいまだに残り、境内の緑と一体の景色をつくり出している。これらの歴史の残留物は九品仏川の支流域に広がって存在し日頃意識されることはない。

サウナや岩盤浴の小室の間から温度、湿度、深さ、広さの違う浴槽が見え隠れする。水は建物内を循環し暗渠へと潜っていく。
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