構熱 / Co-Netsu

ここでは建築の「構造・構法・構成」と「熱」を包括的に捉える「構熱」という概念を提唱し、その可能性を探求する。従来の建築エンジニアリングでは内包エネルギーの削減に寄与する構造デザインが評価されてきたが、近年は環境配慮の観点から運用エネルギーの削減に寄与する環境デザインの評価が高まっている。しかし、それら「部分の削減」は「全体(ライフサイクルエネルギー)の削減」には結びつかないという合成の誤謬を抱えている。その原因は前者が扱う固体と後者が扱う気体液体の間を「熱」が行き来しているという点にあるが、そのことが「構熱」の重要性を示している。

共同研究者: 稲永匠悟

This page proposes the concept of "co-netsu" which take a holistic approach to the "structure, fabrication, and composition" of buildings and "heat," and explores its possibilities.Traditional architectural engineering has valued structural design that contributes to reducing embodied energy, but in recent years, from an environmental perspective, design that contributes to reducing operational energy has been increasingly valued. However, these "reductions in parts" do not lead to a "reduction in the whole (life cycle energy)," a fallacy of composition. The reason for this lies in the fact that "heat" is exchanged between the solids handled by the former and the gases and liquids handled by the latter, which highlights the importance of "Thermo-Constructure."co-researcher: Shogo Inanaga (Kanebako Structural Engineers)

Category:

book

Role:

co-author

Period:

ongoing

「構熱」の可能性の幅を検討するべく地域と時代をまたいだ事例の研究が必要であると考える。しかし、写真や図面に残りにくい「熱」は従来の建築史では常に脇役的存在であった。そこで本書では「熱」に関する文献を渉猟し、図と表を用い「熱」を主人公とした建築の物語を描き出す。 本書の構成としては,前半部分では「熱を通した運用エネルギーの建築史」を地域ごとに見ていく。本書において対象とする地域は1人当たりの一次エネルギー消費量が多い地域に絞り,「欧州」「北米」「日本」の3地域とする。これらの地域は近代以降互いに影響を及ぼしながら変化してきたため、ある時間的範囲を切り取って比較してみると共時的な関係をみることができる。筆者らが研究する図面や文章が世界同時的にまた非可逆的に変化したと言える歴史上のある瞬間を区切りとし時代・地域ごとの比較を行った。つまり本書は熱と建築の関係を時間と空間の織物として記述する試みである。

Category:

book

Role:

co-author

Period:

ongoing

「構熱」の可能性の幅を検討するべく地域と時代をまたいだ事例の研究が必要であると考える。しかし、写真や図面に残りにくい「熱」は従来の建築史では常に脇役的存在であった。そこで本書では「熱」に関する文献を渉猟し、図と表を用い「熱」を主人公とした建築の物語を描き出す。 本書の構成としては,前半部分では「熱を通した運用エネルギーの建築史」を地域ごとに見ていく。本書において対象とする地域は1人当たりの一次エネルギー消費量が多い地域に絞り,「欧州」「北米」「日本」の3地域とする。これらの地域は近代以降互いに影響を及ぼしながら変化してきたため、ある時間的範囲を切り取って比較してみると共時的な関係をみることができる。筆者らが研究する図面や文章が世界同時的にまた非可逆的に変化したと言える歴史上のある瞬間を区切りとし時代・地域ごとの比較を行った。つまり本書は熱と建築の関係を時間と空間の織物として記述する試みである。

活動記

©Atelier780 All Rights Reserved.